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進路の考え方COLUMN #03

「行ける高校」で選ばせない。
——「行きたい人生」から逆算する進路の話

三者面談で並ぶのは、いつも「行ける高校」のリスト。 でも、本当に最初に考えるべき問いは「どの高校に入れるか」ではないと、私は思っています。

進路の季節になると、多くの家庭で同じことが起きます。 模試の判定が出て、塾や学校から「この成績なら、ここが安全です」と提案されて、 その中から選ぶ。「行ける所」の中から選ぶのが、当たり前になっている。

先に言っておくと、塾や学校が悪いわけではありません。 塾は合格実績が経営の生命線だから、確実に受かる所を勧める。 学校の先生は、落ちたときのショックからお子さんを守りたい。 どちらも悪意ではなく、構造なんです。 ただその構造の中では、誰も「本当に行きたい所」には伴走してくれません。

順番が逆。「どう生きたい?」が先

私が生徒と最初にする話は、志望校の話ではありません。 「そもそも、どう生きたい?」——時間を忘れて夢中になるのは何のときか。 どんな大人を見て「いいな」と思うか。そこから一緒に言葉にしていきます。

行きたい人生がうっすらでも見えると、進路は「切り捨てる作業」から「逆算する作業」に変わります。 全日制も、通信制も、留学も、ぜんぶただの選択肢。 偏差値は人生の等級ではなく、ただの現在地情報になります。

「無謀に挑ませる」でも「安全に行かせる」でもなく

こう言うと、「じゃあ夢だけ見させて突っ込ませるの?」と思われるかもしれません。違います。 無謀に挑ませる人と、安全に行かせる人。実はこの2つは同じ穴のむじなで、 どちらも「他人が決めている」んです。

私が大事にしているのは、選択肢を広げて、届かない可能性も正直に見せた上で、 本人が「それでも行きたい」と自分で決めること。 自分で決めた道は、途中で苦しくなっても腐りません。 人生で一番怖いのは不合格ではなく、「自分で決めた経験がないまま大人になること」だと思っています。

英語は、そのための「最初のドア」

ではなぜ、進路の話をする私が英語を教えているのか。 「どう生きたい?」という問いは、心にフタをしている子には届かないからです。 だから最初にやるのは夢探しではなく、本人も自覚している 英語の点数を、小さく解決すること

「あれ、できるかも」が生まれると、フタが緩む。 フタが緩んで初めて、未来の話ができるようになります。 英語は目的ではなく、「自分でできる」に出会って、行きたい人生を考え始めるためのドア。 私はそのドアを、答案1枚から一緒に開けています。

点数の話から、人生の話へ。
その入口は答案1枚です。

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